「条件付きの視線」を送って来た母、父が悪いのか。
それぞれの親が持つ価値観に沿えば褒められ、背けば怒られる。
そうやってしつけをされて来た。
以前母に言った言葉を思い返していた。
「おかんを喜ばせる為に英語を学んだ。
おとんから求められたから浪人して大学へ進んだ。
もう良い?」と。
それは自分のライフスタイルによって苦しんだ原因の全てを
母と父に押し付けるものだったと思う。
果たして本当にそうなのか。
「そういう癖」がつく過程でとてつもなく大きな影響があったのは
事実だと思う。
期待を寄せられるとつい自分を押し殺してそれに迎合しようとするライフスタイル。
しかしそのライフスタイルを選択したのは本当に母や父の条件付きの視線のせいか。
違うと思った。
馬を水辺に連れて行く事は出来ても、水を飲ませる事は出来ない。
そういうライフスタイルが、自分が生きていく上で、
気に入られる為に、嫌われない為に有効な手段だと
幼いながらも「自分が」選択して来たのだと。
どこの大学を受けるかまでも指図されたか?期待されたか?
就職活動に口出しされたか?
そう、全ては自分が幼少期に選択した事が始まり。
そしてそれと同時にその時期に親が自分へどんな接し方をするのかは、
その子の人生にとてつもなく、大きな影響を与えるのだな。と思った。